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お金をちょうだい / 美川憲一 [歌謡曲]

 あまりにダイレクトなタイトルですが、これまたなかなか風情のある曲ですね。
作詞は星野哲郎さんです。

  お金をちょうだい  美川憲一

 この歌詞に出てくる男女は、まだ結論は出していないんですよね。
話し合っている段階で、どうも男のほうが結論を出すことに消極的で、少し未練がある・・・。
 たぶん新しい女性が出来ているものの、そちらのほうに行ってしまうにはまだ少し自信がない・・・。
 それにくらべ、女性のほうはもうあきらめがついている。
いや、女性のほうも、まだすこし未練があったりするのでしょうか。

 「がまんさえすれば、生きていけるわ、ひとりでも生きていけるわ」

 強がりを言いつつも、どこかに思いがあるのでしょう。

 「あなたのくらしにひびかない程度の・・・」

 これってどれくらいなんでしょうね?
女性はそのお金でアパートを借りるというのですから、敷金2、礼金2、さらにその月の家賃1か月ぶんとして、たとえば5万円程度の安いアパートを借りるにしても、5×5で25万円・・・。
 でも、都会で女性の一人暮らしだと、もうすこし安全面などを考えて、オートロックつきのマンションにするとかしたほうがいいのではないでしょうか。
 とすると、まあ10万・・・×5ですから、50万?
50万をポンと出せるということは、それなりの給料をとっているか、預貯金もなければなりませんね。

 そうそう、そもそもこの二人はどういう関係だったのでしょうね?
どうも結婚はしていないようですね。
 結婚していたとすると、かなり変わってきます。
まず慰謝料ですが、これは結婚が破たんに至った原因を作ったほうが支払う義務があり、この曲の場合はやはり男のほうでしょうね。
 でも一般的に慰謝料の額というのはそんなに高くはなく、聞くところによれば、まあ300万円くらいなんだそうですね。
 そして財産分与ですが、これは結婚後に取得した財産を二人で半々に分けるわけですから、たとえば不動産などがあっても、もともと男性のほうが持っていたものなら不可能です。

 「昔のあなたは貧乏で、おかねなんかなかったけれど・・・」

 この歌詞から想像すると、昔はなかったけど、結婚後にがんばってマンションを買った・・・となると、それを売却するなりして、分けるしかありません。

 たぶん、苦労していたんでしょうね、そんな姿に母性本能をくすぐられ、仲良くなっていった・・・。
 やがて男性が仕事で成功し、小金を持つようになった・・・。
するとそこに新しい女性の姿が・・・。

 いや、そうなるとこんなセリフは出てきませんよ。

 「過ぎた日のことは感謝こそすれ、怨む気持ちなどないのよ」

 相手に新しい女性ができたのに、こんな言葉で別れてくれる女性がいるとは考えにくい・・・。
やはり、男のほうが仕事で成功して、その仕事が忙しくなり、女性のことを顧みなくなったのではないでしょうか?
お金をちょうだい.jpg
 歌謡曲の歌詞から、男女の関係を分析してみましたが、そういうことにはまったく疎いため、たぶん的外れなことが多いかもしれません。
 いま、この曲みたいな状況にあるかたには申し訳ありませんでした。(^^;

 1月25日 追記

 ここ数日、このページの閲覧数が異常な伸びを示しています。
いったいどうしたんでしょうね?
 このタイトルのせいかもしれませんが、あるランキングで25日10時30分現在、4位にまで上がっているのです。

  トレンドランキング 

 トレンドだって!(^^;
このブログがトレンドって、どういうことなんでしょうね?
 まあ、どうでもいいですが、このブログはそんな大したものではなく、物好き・・・じゃなくて、マニアックな音楽ファンが集う真面目な場所なんです・・・ホントかなあ。(^^;
 とにかく、このトレンドランキングを見て、このブログにいらっしゃたみなさん、そういうわけですのでこれに懲りずに今後もよろしくお願いします。
 
 「3連のバラード」という名前の意味は、左側のカテゴリーの「3連のバラード」ところをクリックしていただきますと、説明があります。
 古いほうからお読みいただきますと、大体の意味がご理解いただけると思います。

 よろしくお願いします。
 


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tsukikumo

Mashi☆Toshi さんが歌詞に拘るなんて珍しいですね(笑)
私も悪乗りして妄想してみました。
この唄の一年前が「おんなの朝」逆に一年後が「さそり座の女」ですから三部作として捉えてみれば結構判り易いのではないかと・・・
「おんなの朝」では弄ばれるだけの純な女。
これじゃいけないと決心したのがこの唄。
ところが男ってバカだから首を縦に振らなかったんでしょうね。別れる大チャンスだったのに。
ズルズルやっている間に2~3年。純な女もそりゃ変わりますよね。
♪地獄の果てまで付いて行く♪
♪女の心を知らないでだまして汚して傷つけた バカな男はあなたあなたあなたなのよ♪


あぁ~コワ~~!!(爆!!)
by tsukikumo (2009-01-21 22:00) 

Mashi☆Toshi

な~るほど!
さすが、ですね~。
勉強になります。(^^)

そういえば、つけ足しになりますが、慰謝料は相手の女性にも請求できますね。
でも、相手も不倫だったとすると、その夫から逆に慰謝料を請求されることあるわけで、おあいこでチャンチャン・・・んなことはないのでしょうか。

それにしても「さそり座」には気をつけないと…。(^^;
by Mashi☆Toshi (2009-01-21 22:49) 

peach

面白いですねぇ、この歌。
ストレートなのに、
何だか、心に響く良い歌です。
女の人は献身的に愛を捧げて来たのでしょうね~
そして男も、その愛に応えて頑張っていたし、
女の人を愛していた。
・・・で、それなりに出世もして、
小金も持つようになったのだけど、
何らかの理由で別れる事になった。
多分この男女は同棲していたのでしょう。
一緒に住んでいたけど、別れる事になったので、
アパートを借りるお金をちょうだい・・ということでしょうかw
そこでひとりで頑張って生きて行くわと、
女の人は強く決心をした訳です。
住む所を提供してあげたら、
男の方も少しは踏ん切りが付くだろう・・そんな風に思いましたよ^^
by peach (2009-01-22 11:14) 

Mashi☆Toshi

たしかに同棲みたいですね。
でも「あなたのために、私はそっと身を引くわ」みたいな女性・・・今の世の中、果たしていらっしゃるでしょうか?
いくらお金をもらっても・・・。
そこのところ、どうなんでしょうね?
by Mashi☆Toshi (2009-01-22 23:04) 

Cliff

自分は男の出世の妨げになるので身を引く
そんなシチュエーションを想像します。
残る未練を金で引き取ってきれいにする
という大人の解決方法だが・・・・

そこからそれぞれ聴く人の価値観が反映されるんでしょうね。

本当は金だけが目当てなんだろう?
いや、あくまでも純粋な愛を歌っているんだ、など
解釈が分かれていくんでしょうね。
男と女との関係だと決めつけてもいけないのかもしれませんよ。

この歌は、FMでしたか、ラジオで最初に聞いたとき
インパクトがありました。
怖い歌だなあと思いました。
by Cliff (2009-01-23 00:06) 

Mashi☆Toshi

>男の出世
意外に堅い仕事に就いたのでしょうか?

たとえば、二人が出会ったときは、男のほうは弁護士を目指して勉強中で、お金もなかった・・・。
女性のほうが、一生懸命働いて貢いだ・・・。
で、男のほうは、弁護士の資格を取り・・・。

いや、それでは女性が身を引くわけがありません。

この曲が発売された1971年といえば、万博がおわり、マクドナルドができ、カップヌードルが発売、「律子さ~ん」のボーリングブーム、1ドル360円時代が終了、そうそうこの年「ベンチャービジネス」という言葉ができました。

この曲の「男」は、ベンチャービジネスを始めたんじゃないでしょうかね?
脱サラをして、自分の専門的な知識を生かし、事業を始めた・・・。
それが、時代の波に乗り、成功してゆく・・・女性は、そんな後姿を見ながら、そっと身を引く・・・。

・・・成功しているのに、女性は身を引くかなあ・・・。

その裏に何があったのか?
by Mashi☆Toshi (2009-01-23 21:19) 

ラーメン

この前、中学の同窓会があったのですが、
正に私の中一にヒット?していた曲です。
♪別れる前に~お金をちょうだい♪
今一度聴きたい曲です。
by ラーメン (2015-11-09 22:26) 

Ma-toshi

古い記事までお読みいただきありがとうございます。
今の時代、テレビからもこういう種類の音楽が流れていてほしいですね。
1種類だけじゃなくて。
by Ma-toshi (2015-11-22 13:24) 

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