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ラ・ノヴィア La Novia / アントニオ・プリエート [ラテン]

 なんでも勘違いや思いこみというものはあるもので、ずっとイタリアのカンツォーネだと思っていた曲が、実は南米チリの作曲家の作品だったということが、つい最近ありました。
 
 イタリアのトニー・ダララなども歌っていましたので、そう思い込んでしまったのかも知れません。
 日本ではペギー葉山さんが歌ってヒットしたこの曲。

    ラ・ノヴィア   アントニオ・プリエート

Lanovia.jpg
  1961年、チリの作曲家ホアキン・プリエートがつくり、弟のアントニオ・プリエートが歌って世界的なヒットになったということですが、日本では知られていないようですね。

 でも、こうしてシングル盤があるわけですから発売はされたんでしょうね。 
 
 ペギー葉山さんの大ヒットで、オリジナルがかすんでしまったんでしょう。



 さらに、有名カンツォーネ歌手も歌い、イタリアのカンツォーネというイメージがついてしまったのかもしれません。

 しかし、「涙の結婚」という邦題があるというのは、初めて知りました。
ちなみに、La Noviaというのは女性の「婚約者」あるいは「花嫁」、男性の場合はNovio「花婿」だそうです。
 そういえば、スペイン語などでは愛称というか、かわいいとか美しいという意味も込めて名前の語尾を・・・taにすることがありますね。
 ミュージカルでもお馴染みの「エビータ」とか、「マリエータ」とか。
じゃあNovita  は・・・・・・・・・・どらえもん・・・でしたね。(^_^;) 


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A VERY PRECIOUS LOVE  / Los Indios Tabajaras [ラテン]

 ギターにもいろんな種類があって、大きく分けると電気で音を増幅するものと、電気を使わないで胴とよばれるひょうたんをスライスしたような形の箱で音を響かせるタイプの2つに分かれます。
 
 電気で増幅するものはエレクトリック・ギター、そうでないものをアコースティック・ギターといいます。
その両方の機能をもつものもありますが、それらとは全く違うのがリゾネイターと呼ばれるギターです。
 電気は使わないのですが、胴の中に特殊な金属板があり、それが弦の音を響かせるもので、アメリカではドブロという名前でも知られています。
 おもにブルースやカントリー・ミュージックで使われていますね。

 このリゾネイターは普通スティール弦ですが、ブラジルのDel Vecchioというギターは、ナイロン弦で同じ構造を持っています。
 このギターをよく使っていたのが、Los Indios Tabajarasでした。
主にポップスを演奏するときに、このDel Vecchioを使っていたのですが、それを聴いて気に入り自分でも使うようになったのが、Chet Atkinsでした。

 もうこのギターは作られていなくて、日本ではかなりレアなものになっています。
スティール弦仕様のDel Vecchioもあって、これも同じくなかなかお目にかかれません。

del vecchio.jpg 
 これはカントリー・ギターの名手荻野信彦さん所有の 
 Del Vecchioです。
 ただ、スティール弦仕様です。














 

 さて、今日の3連のナンバーは、このLos Indios Tabajarasによる、アメリカのスタンダードナンバーです。

 A Very Precious Love  

 アンプで増幅していないのに、かなりサステイン(伸び)のあるサウンドが特徴ですが、ちょっとクセがあるというか、それほど多くの人が使っているわけではありません。
 全面的に前に出して使ったのは、このタバハラスとチェット・アトキンスくらいじゃないでしょうか。

 


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More Brandy Please / Los Indios Tabajaras [ラテン]

 ロス・インディオス・タバハラス・・・この名前を聞いてマリア・エレーナというヒット曲が思い浮かぶ人はどれくらいいるでしょうね?
 もう45年も前のヒットですから、知らない人のほうが多いと思います。
 いまでもラジオから流れてくることがあるため、その演奏はたぶん誰でも一度は聞いているはずでしょう。
 そんなロス・インディオス・タバハラスが、マリア・エレーナの大ヒットのあと録音したアルバムが、Always in My Heartでした。
Alway in my heart.jpg
 このアルバムは、全面的にブラジルのリゾネイター・ギター、Del Vecchio を使い、マリア・エレーナとは一味違うサウンドになっています。
 アメリカのスタンダード・ナンバーや、ラテン・ナンバーと、タバハラスのオリジナル(兄のムサペレ作曲)による構成。
 そのオリジナルの中の一曲、もちろん3連のバラードです。

 More Brandy Please

  
 


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超早弾き・・・タッピングなんてセコイ [ラテン]

 80年代の終わりごろからでしょうか、硬い岩・重金属のいわゆる「早弾き」ギターが話題になりました。
硬い岩・重金属じゃなく、ハードロック・ヘビーメタルでしたね(^^)・・・だいぶはずしてしまいました。
 そんな一人のロン・サールというギタリストが、ショパンのピアノの名曲「幻想即興曲」を演奏して話題になったことがありましたね。最近でも、加茂さんだったかな、演奏していました。
 その20年前に、同じ「幻想即興曲」をギターで演奏していたギタリストがいます。
それも、エレキではなくガットギターで、しかもタッピングなんていうセコイことをせず、すべてピッキングで全曲演奏していました。
 それがロス・インディオス・タバハラスでした。というようなことを別のサイトに書いていたら、そっくりそのままWIKIPEDIAに転用されてしまいました(^^)しかも、間違い付きで・・・(^^)
 それはそうと、タバハラスの幻想即興曲の映像もあるのですが、残念ながら公開はできません。でも、そんな早弾きが垣間見られる映像がYOUTUBEにあります。
 熊蜂の飛行(1分20秒くらいから出てきます)
 26フレットのギターなんて!エレキでもそんな無茶苦茶なギターはないですよね。

 さて、このブログは3連のバラードばかりを集めるものですから、そちらに話題を変えます。
彼らのオリジナルNEWORLEANSという曲ですが、もちろん全然ヒットしていません。
このアルバムの中の1曲です。

 この曲は、向かって右側リードギターのナトー・リマの作曲です。
全然ヒットはしなかったものの、ナトー自身は気に入っていたらしく、このアルバムの30年後日本人の奥さんMichikoさんと再結成して録音したこのアルバムにも収録しています。

どこかでアップされていないか探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。
これも、なかなかロマンチックな3連のバラードです。
 あ、ちなみにタバハラスの「幻想即興曲」の入ったアルバムはこれです。

「花のワルツ」・・・なぜかCD化されません。


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アドロ (グラシェラ・スサーナ) [ラテン]

 73年ごろでしたでしょうか、まだ日本のフォーク・ソング(拓郎・陽水・かぐや姫・・・)が全盛だった頃、そういったミュージシャンと売り上げを競っていた女性歌手が登場しました。
 ユーミンではありません。ユーミンは当時まだ無名でした。そのユーミンと同じレーベルから日本デビューしたアルゼンチンのシンガー、グラシェラ・スサーナです。
 タンゴを歌っていた菅原洋一さんの招きで日本にやってきたグラシェラ・スサーナ、その迫力のある歌声は日本では太刀打ちできるシンガーがいませんでした。

  Adoro

 この「アドロ」を含むLPは、発売から長い間ヒットチャートの上位を続け、たしか100万枚を超えたのではないでしょうか?

アドロ・・・メキシコ・ユカタン半島生まれのソングライター、アルマンド・マンサネーロが作ったこの曲は、アメリカのスローロック(3連ロッカバラード)の影響を受けたリズムと、ラテン系の情熱的なメロディーが、グラシェラ・スサーナの圧倒的な歌唱力とあいまって、当時の日本人の心をとらえたのでしょう。

 というような、どこにでもある紹介コメントはこのくらいにして、この曲が最もよく聞こえてきたのが、数年後からはじまったカラオケ・スナックでした。今何かと話題になる団塊の世代の上司にあたるくらいの人が80年代に、なぜかこの曲を歌ったんですねえ。

 ♪  死んでもいいわ~貴方の腕に抱かれ~

 「イヨッ!部長!さすがですね~」
 「すごいですね~こんな曲を歌えるなんて、やはり“通”ですね~」

などという光景がみられたのです。
 一方、部下はこの同じアルバムにも収録されている「あなたのすべてを」を、これまたやたらと歌ったのです。

 ♪  名前も知らない~あなたと私~

佐々木勉 作詞・作曲「あなたのすべてを」です。
あ、これはロッカバラードではありませんでしたね。
でも、これを歌っていた団塊の世代もそろそろ定年・・・そんな時代なんですね。
 
 


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