グリーン・フィールズ / ブラザース・フォア [フォーク]
60年代、ちょうどエレキブームと同じ頃か少し前、日本ではとくに大学などではモダン・フォークという音楽が人気を集めました。
モダン・フォークというのは、もちろんアメリカのフォーク・ソングですが、「峠の我が家」などのいわゆるアメリカ民謡ではなく、50年代から60年代に、新しく作られたフォークソングということで、その名前が付けられました。
いまでは、そのモダンがとれ、フォークといえばこのモダン・フォークのことをいうようになっています。
当時それが、大学生を中心に人気を集め、楽器編成もシンプルということで、全国にそのモダン・フォークのバンドができました。
そういったバンドのお手本の御三家がブラフォー、キントリ、PPMだったのです。
ブラフォーというのは、もちろん女性のOOではありません。The Brothers Four
キントリというのは蚊取り線香ではなく、Kingston Trio
PPMというのは濃度ではなく、Peter,Paul & Mary
(恥ずかしながらこの時代にすでに存在したギャグです)
こういったグループの曲をコピーしていたのです。
ちょっとマニアになると、こういったバンドのほかに、
The Weavers, The Modern Folk Quartet, The Highwaymen,Ian&Sylvia,The New Christy Minstrelsなどもよくコピーしていました。
さて、そんなフォーク・バンドのひとつ、The Brothers Fourの代表曲で、最初のヒットがこれでした。
Green Fields
いいですね、歌詞見なくても歌えてしまいますね(^^;
じつはこの曲、キー(声の高さ)がぴったりで、こういった曲の中でもっとも楽に歌えたので、本当によく歌いました。
このグループの曲には、7つの水仙、500マイル、はるかなるアラモ、トライ・トゥ・リメンバーなど、他にもたくさんのヒット曲がありますね。
ところで、こういったモダンフォークと切っても切れない関係にあったのが、ファッションですね。
いわゆる「アイビー・ルック」というやつです(^^)
トラッドというのでしょうか、ボタンダウン・シャツ、ブレザー、ローファー、チノパン・・・七三にきちっと分けた頭髪・・・例の「あれ」ですよ。
正直に言いますと、大学時代(60年代の終わりごろ~70年代のはじめ頃)このファッションが大嫌いだったのです(^^)
お金の関係もあったのですが、そのようなファッションは似合わないし、他の人もカッコいいとは感じられなかったのです。
したがって、当然VANなどとも無縁の生活でした。
しかし、今になって考えると、もう少し素直になっていればよかったかな、という面もなきにしもあらず・・・。
当時から、あのファッションで通しているみなさんは、みんなカッコいいですもん。