A VERY PRECIOUS LOVE / Los Indios Tabajaras [ラテン]
ギターにもいろんな種類があって、大きく分けると電気で音を増幅するものと、電気を使わないで胴とよばれるひょうたんをスライスしたような形の箱で音を響かせるタイプの2つに分かれます。
電気で増幅するものはエレクトリック・ギター、そうでないものをアコースティック・ギターといいます。
その両方の機能をもつものもありますが、それらとは全く違うのがリゾネイターと呼ばれるギターです。
電気は使わないのですが、胴の中に特殊な金属板があり、それが弦の音を響かせるもので、アメリカではドブロという名前でも知られています。
おもにブルースやカントリー・ミュージックで使われていますね。
このリゾネイターは普通スティール弦ですが、ブラジルのDel Vecchioというギターは、ナイロン弦で同じ構造を持っています。
このギターをよく使っていたのが、Los Indios Tabajarasでした。
主にポップスを演奏するときに、このDel Vecchioを使っていたのですが、それを聴いて気に入り自分でも使うようになったのが、Chet Atkinsでした。
もうこのギターは作られていなくて、日本ではかなりレアなものになっています。
スティール弦仕様のDel Vecchioもあって、これも同じくなかなかお目にかかれません。
これはカントリー・ギターの名手荻野信彦さん所有の
Del Vecchioです。
ただ、スティール弦仕様です。
さて、今日の3連のナンバーは、このLos Indios Tabajarasによる、アメリカのスタンダードナンバーです。
A Very Precious Love
アンプで増幅していないのに、かなりサステイン(伸び)のあるサウンドが特徴ですが、ちょっとクセがあるというか、それほど多くの人が使っているわけではありません。
全面的に前に出して使ったのは、このタバハラスとチェット・アトキンスくらいじゃないでしょうか。
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