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渚のシルエット/ジョニー・ピアソン・オーケストラ [イージー・リスニング]

 70年代、ラジオの番組の中では、チェット・アトキンスなどの軽いギター演奏とともに、さわやか系イージー・リスニング・オーケストラがBGMとしてよく使われていました。
 天気予報のBGM、あるいは詩の朗読のBGMなどは、そのさわやか系イージー・リスニング・オーケストラがとくに多かったような気がします。
 イージー・リスニング・オーケストラというと、当時はレーモン・ルフェーブル、ポール・モーリアなどが有名でしたが、もっと前はフランク・チャックスフィールド、マントヴァーニ、フランク・プウルセルといったオーケストラが人気でした。
 しかし、そういった有名オーケストラの演奏は、目立ちすぎてBGMには向かなかったのです。
そこで、よく利用されたのがジョニー・ピアソンなどの、ちょっとマイナーな存在のオーケストラでした。
 悪く言えば個性が乏しく、楽曲としての主張がないというのでしょうか、でもそのかわり詩の朗読のBGMなどには、雰囲気がぴったりなんですね。
 この「渚のシルエット」は、もちろんいろんなところで使われていましたが、有名なところでは愛川欣也さんのパック・イン・ミュージックでした。
 番組の最後に、いつも崎南海子(さきなみこ)さんの詩を読んでいたのですが、そのBGMがこれでした。
 このような曲がシングル・レコードになることは珍しいのですが、パックで使われ有名になったからでしょうか、77年春こんなシングルが出ました。

 「渚のシルエット」はB面ですが、A面の「朝もやの渚」も、BGMにはぴったりで、いろんなところで使われていました。ただ、こちらは3連のバラードではありません。
 ちなみに、「渚のシルエット」を、近年愛川欽也さんが何かの番組で使っていたような記憶があるのですが、確かではありません。 


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caramelpapa

聞き始めは水曜パックだったと思います。
おとなしめで、安心して聞いていたように思います。
詩の朗読って、結構いろんな番組でされていましたね。
今も、やっているのかな?
  
by caramelpapa (2007-10-28 21:29) 

Ma-toshi

>水曜パック
そうですね、火曜日の夜の午前1時からですから、「水曜」パックでした。
>詩の朗読
いまも崎 南海子さんの詩をオープニングで朗読している番組があります。
永六輔さんと遠藤泰子さんの「いつかどこかで」です。
崎 南海子さんの詩は素晴らしいですね。
by Ma-toshi (2007-10-28 22:43) 

caramelpapa

永さんの番組位しか思い出さないなと、
なんとなーく思い出しましたが、
"誰かとどこか"での冒頭、桃屋の瓶はこの方の詩でしたか?
  
by caramelpapa (2007-10-29 00:53) 

Ma-toshi

あ、失礼しました(^^;
「誰かとどこかで」でした。
「いつかどこかで」ではありません。
永さんの番組は、もう何年やっているのでしょう?
10000回こえてますよね。
by Ma-toshi (2007-10-29 07:08) 

shige

 こんばんは。「渚のシルエット」懐かしいですね。最初にお世話になったのが、欽也パックでした。私と同じS山さんがADの先輩でした。
 崎 南海子さん、ほとんど毎週自ら詩をもっていらっしゃいました。物静かで上品な素敵な方でした。最初に詩が読める恩恵に喜びを感じていました。欽也さんが男性だったからか、少年を思わせる詩が多かったような記憶が?
 入った頃、欽也さんは映画「さよならモロッコ」で大忙しでした。S山さん、お元気でしょうか。
by shige (2007-10-29 20:22) 

Ma-toshi

Shigeさんは最初が欽也パックだったんですか!
S山さん、どこかの会社の重役になったなんて風の便りできいたのですが、
ほんとうかなあ(^^)

崎 南海子さんの詩は、いまも永さんの番組でよく耳にします。
遠藤泰子さんの声ともあいまって言葉が輝いていますね。
by Ma-toshi (2007-10-29 23:42) 

montyo-siro

はじめまして。
数年前、月一回日曜の深夜に愛川さんのパックインミュージックが復活していた時機がありました。
その時のエンディングは「渚のシルエット」ではなく「朝もやの渚」を使用していました。
これは意識してそうしたのではなく、曲調が似ているので間違えて「朝もやの〜」を使っていたようです。
以前の曲と違うというリスナーからの指摘(私なのですが)に、愛川さんは「そんな事ないよ、前と一緒だよ。(ディレクターに同意を求めて)ねぇそうだよな……ほら(ディレクターも)そうだって言ってる」という応答でした。
こうしてどちらの曲も、愛川さんお声による崎南海子さんの詩と結びついて、忘れがたい曲になりました。
あの頃パックで読まれた詩を詩集にして出版して欲しいものです。
ちなみに、’75、6年頃に読まれたものは、当時使っていた手帳にメモしてあります。
当時は中3〜高1でした。愛川さんのパックは中1から聞いていました。聞き始めの頃愛川さんは「さよならモロッコ」の撮影に旅立って、小島一慶さんが代打でパーソナリティーを勤めたのを覚えています。
 長々と書込んですみませんです。
つい、懐かしくて…。
by montyo-siro (2008-01-11 00:07) 

Ma-toshi

montyo-siroさん、ようこそ!

欽也さんの番組は聴けませんでした。
番組のファンサイトでは話題になっていましたね。
「朝もやの渚」を使っていたとは!(^^)

「朝もや・・・」は、当時は「そらまめパック」で、なにかのBGMで使われたかもしれません。
「夏のセレナーデ」と「ワンス・アポン・ア・タイム」はよく覚えていますが・・・。

ディレクターといえば、パックが終わったころ生まれた人が、もう現場で働いていらっしゃるんじゃないでしょうかね?
時の流れはホントに速いものです。
by Ma-toshi (2008-01-11 23:30) 

satoka

まだコメントできるかな?
愛川欣也のパックインミュージックでの﨑南海子さんの詩の朗読は、「朝もやの渚」で始まって終わりころに「渚のシルエット」がフェードインしてくる、という凝った趣向でした。エンディングとしては抜群の余韻を残す仕上がりとなっていました
by satoka (2013-05-27 21:17) 

Mashi☆Toshi

ようこそsatokaさま、よく覚えていらっしゃいますね。!
もう40年以上前のことで、すっかり忘れてしまいました。
直接の担当じゃなかったので、どういうふうにしていたか、わかりません。
<(_ _)>
そういえば、欽也さんの後の滝良子さんが、ニッポン放送のインターネット番組で、おしゃべりが復活していますね。
なかなか面白いですよ。
by Mashi☆Toshi (2013-05-28 22:24) 

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