星よ嘆くな 渡哲也 [歌謡曲]
俳優･渡哲也さんのレコードというと、ほとんど人が「くちなしの花」などを思い浮かべるのですが、個人的にはもっと古いこの曲がまず思い浮かびます。
「くちなしの花」などがヒットするずっと前で、素人っぽさがあって、なかなかいいですよね。
星よ嘆くな
この曲はボクシングをテーマにした同名映画の主題歌でした。
星よ嘆くな/勝利の男
映画も見たことはないのに、どうしてこういう曲を知ったのか・・・じつは、深夜放送の仕事をしているとき、アナウンサー故・林 美雄さんが、この曲を何度か選曲したことがあったのです。
番組は午前３時から５時までの生放送で、かける曲は全部自分で選んで、レコード室などから出してきてスタンバイしていました。
この曲は、なぜか４時４０分くらい、最後から２番目くらいにかけたように記憶しています。
林さんは、番組が始まる午前３時１０分くらい前に、その日かけるレコード、映画関係の音素材の入った５インチ･リールのテープ、自分で書いたキュー・シート（進行表）、そして缶入りピースをひとつ、もうひとつ番組中に使う「ポ～ン」という音を出すチャイムをもって、スタジオに入ってきました。
それを大急ぎでセッティングして、午前３時・・・いつも打ち合わせもほとんどなく番組はスタートします。
そのスタジオで、日本映画とともに無名の石川セリや荒井由実などを紹介し続けたのです。
あれから、もう３４年もたってしまいました。
この歌も全く知りませんでした。が、渡哲也の古い歌といえば
竹越ひろ子で有名な「東京流れ者」かな。
竹越バージョンとは歌詞違えなんですが、検索してみると渡哲也だけでも歌詞の異なる２つのバージョンが存在するみたいです。他に小林旭や緑川アコなども別歌詞で唄ってるようですね。
「夢は夜ひらく」が歌詞違えで色々な歌手に歌われているのとよく似ています。
by tsukikumo (2007-06-01 03:19)
東京流れ者・・・これも懐かしいですね。
歌詞を変えるというと、ユーミンのサーフ天国スキー天国ですが、
最初は川崎龍介のサマー･ブリーズという曲だったんですよ。
もちろん作ったのはユーミンですがヒットせず、悔しいからと（？）
歌詞を変えて、本人が歌った・・・というのを、どこかで読んだ記憶があります。
こういうパターン、意外に多いかもしれませんね。
by Ma-toshi (2007-06-01 20:29)
「星よ嘆くな」いいですねえ。♪あいつはもっと愛してる とか ♪そっと消えようぜ なんていまでも歌詞が口をついて出てきます。おっしゃるとおり「くちなしの花」以前のほうがいい歌がありますね（「ほおづき」なんていう以後の名曲もありますが）。「東京流れ者」からはじまって「純愛のブルース」「燃える大陸」「海を見ていたジョニー」「あの娘のために死ぬんだぜ」などなど。映画は裕次郎のリメイクでしたね。林義雄さんは詳しく存じ上げませんが、昔友人から邦画の好きなアナウンサーということで話を聞いたことがあります。そうですか、お亡くなりになったのですか。はかないですね。
by MOMO (2007-06-01 20:34)
林 美雄さん・・・２００２年に亡くなりました。
お別れ会には、ユーミンやセリ、原田芳雄、山崎ハコなど約７００人があつまりました。
ユーミンは、この林さんのパック２部（午前３時から５時）が終わるとき（１９７４年）「旅立つ秋」という曲を作ってくれたのですが、お別れ会でもその曲を歌いました。
ちなみに石川セリは「八月の濡れた砂」を歌いました。（とちったけど）
by Ma-toshi (2007-06-01 20:54)
☆ 何回か書いていますが，林さんとユーミンといえば，『コバルト・アワー』が出た頃に誰かが「苦労多かるローカル・ニュース」のネタで送ってきた「夢の新洗剤＝コバルト泡」を思い出します(^^)。
by deacon_blue (2007-06-02 13:39)
よく覚えてますね！
あのコーナーでは、そういうＣＭもつくっていて、私も何本か「出演」までしました。残念ながら「コバルト泡」は出てませんが･･･。
電車のストのとき、車体にスローガンを書くためのインキ「順法塗装」なんていう傑作もありました。
作者は今お医者様です。
by Ma-toshi (2007-06-02 21:11)