スターダスト / スカイライナーズ [スタンダード]
スターダストといえば、スタンダード中のスタンダードとして、それこそ星の数ほどのヴァージョンがあります。
20年代にホーギー・カーマイケルが作った傑作ですが、最初はメロディーだけでした。
のちに歌詞が付けられ、さらに有名になっていったようです。
そのホーギー・カーマイケル自身の演奏があります。
Hoagy Carmichael
このホーギー・カーマイケル、俳優としても有名で、日本で大ヒットした「ララミー牧場」でもレギュラー出演していました。
この曲のヴォーカル・ヴァージョンは誰がいちばん有名でしょうね?
日本人には、やはりこの人ではないでしょうか?
Nat King Cole
いいですね~。
さて、この曲との出会いは、多くの中年の人がそうであるかもしれませんが、テレビ番組「シャボン玉ホリデー」でした。
あの番組のエンディングに流れていたのが、このスターダストのメロディーです。
ザ・ピーナッツが、曲の途中のBeside a garden wall...から歌いだします。
そこにハナ肇さんが登場、その日の感想などとともに、ピーナッツの悪口をいいます。
怒ったピーナッツがハナさんに肘鉄をくらわし、ハナさんはフレームアウト、曲はエンディングへ・・・。
....the memory of love's refain.
場面はかわって、街灯の下でベンチに足をかけギターを弾く男性のシルエットになり、この曲が流れ始めます。
Stardust
シルエットでギターを弾いていたのはクレージーキャッツの犬塚弘さん。
でも、実際は弾いていなくて、このロス・インディオス・タバハラスのレコードでした。
この演奏、もちろんギターですがキーが高いために、インディアン・ハープと言われたり、レキント・ギターだと言われたりしました。
でも、注意深く聴いてみると、その運指から2フレットぶん音を高く調弦したギターであることがわかりました。
同じ運指で、普通のギターで弾いてみました。
スターダスト
もう40年近く練習していますが、全然上達しません。(^^;
ところで、この曲を3連のバラードにアレンジしてレコーディングしているグループがあります。
スカイライナーズです。
スカイライナーズといっても、「シャボン玉ホリデー」と同じころの番組「ザ・ヒットパレード」で、スマイリー小原さんが踊りながら指揮していたビッグ・バンドではありません。
50年代の白人ドゥ・ワップ・コーラスのグループです。
残念ながらYOUTUBEには、このグループによるStardustの演奏はありませんでした。
かわりにこの曲をどうぞ。
This I Swear
そうそう、ホーギー・カーマイケルですが、来日中テレビで「シャボン玉ホリデー」を見て、最後に自分の曲が歌われているのを見て感激、それが縁で番組にゲスト出演しているそうです。
(1961年11月26日放送分・・・五歩一勇・著、「シャボン玉ホリデー~スターダストを、もう一度」より)
その後、ホーギー・カーマイケル二回目の来日の時、犬塚さんの「演奏」をみて、素晴らしいギタリストだ、といって、テレビ局に電話をかけてきたそうです。
(引用・同じ)
4月10日・追記
このスカイライナーズの「スターダスト」YOUTUBEにありました。
ノーバッドさんが探してくださいました。
どうもありがとうございました。
Stardust / The Skyliners
おはようございます。懐かしい曲の数々に、朝から黄昏てしまいました。
演奏も素晴らしいですね。
by ハゲアメリカーノ (2008-04-06 07:58)
ハゲアメリカーノさま、おはようございます。
「シャボン玉ホリデー」は、もちろんご覧になった世代ですよね?(^^)
小学校の頃、この番組が終わると、「あ~日曜日が終わった」という感じがしたものです。
by Mashi☆Toshi (2008-04-06 09:16)
こんばんは。^^
ちょっとスウィング・シャッフルとロッカバラード区分けが混乱しきつつある今日この頃です。^^; スターダストはスウィングと考えるといいのでしょうか?
あ,でも,あんまり用語にこだわってはいけませんよね。^^
ところで,ギター,すごいですね。とっても雰囲気出てますよ。すっごく素敵です♪
で,音色なんですが,最初聞いたときはチターの音みたいって思いました。(「第三の男」でしか聞いたことないですが。)
それで昨日こちらに遊びに来たあと,「チター」って「シタール」と発音が似てるけど,何かつながりがあるのかしら?と思ってWikiに行ってきたんですが,わかりませんでした。TT
by Harriet (2008-04-09 00:09)
スウィングって、リズムのことでしょうか?
よくわかりません。
ジャズの好きな人の話を聞いていると、リズムの形態ではなく、それを聴いて感じる「雰囲気」みたいな気がするんですが・・・。
>チター
たぶんOvationで弾いた「煙が目にしみる」の音のことだろうと思うのですが、このギターはアンプを通さないと、まさに「ドンシャリ」というのでしょうか、シャリシャリのあのような音になってしまうのです。
ほかの曲(ナイロン弦クラシック)もちょっとりヴァーブとかかけているため、原音とかなり違っています。
グラフィックイコライザーで補正すればいいのですが、あいにく持っていないので・・・(^^)
ギターはもちろん、シタールも、チターも、リュートも、三味線も、元をたどれば一緒じゃないでしょうか?
早々、ヨーロッパには「シターン」という楽器もあったそうですよ。
by Mashi☆Toshi (2008-04-09 19:59)