オヤジバンドという言葉も、もうすっかり定着した感がありますね。
定年を迎えたり、あるいはそれに近い年齢になって、ちょっと時間的な余裕もできて、さあ何か・・・というときに、むかし弾いていたギターを取り出し、仲間を募り歌い出す。
 全国各地で、そんなバンドの演奏会が開かれているようですね。
ちょっと前まではエレキバンドなどが多かったのですが、もっと手軽なフォークバンドが、今や大流行り。
 
 さて、そんなフォークバンドがよく歌っているのが、70年代フォークです。
拓郎、陽水、ぐや姫や、風、イルカ、ウイークエンドといった70年代前半の曲が多いのですが、その後の世代いわゆる抒情派フォークという名前で呼ばれた時代のヒット曲を歌うグループも意外に多いですね。
 シグナル、NSP、ばんばん、アリスなどなど・・・。
ふきのとうも、忘れてはいけないグループでしたね。
 「白い冬」とか「春雷」などの大ヒット曲がありますが、きょうはそのふきのとうの3連のナンバーです。

 やさしさとして想い出として   ふきのとう

 いかにも抒情派フォーク!という感じの曲ですね。
 「白い冬」などの大ヒット曲より、この曲のほうがファンの間では忘れられない名曲なんじゃないでしょうか? 
 70年代の真ん中ごろから、ユーミンなどの「ニュー・ミュージック」とは別に、こういった抒情派フォークも、静かな人気となり、ヒット曲も次々と生まれました。 
 そのうち、こういったフォークも「ニュー・ミュージック」と区別がつかなくなり、やがて全部まとめて、ニュー・ミュージックとも呼ばれました。

 
 そんな「ニュー・ミュージック」という言葉というか、ジャンルもいつのまにか日本のポップス、J-POPと呼ばれるようになって、現在につながっているわけです。