70年というのは、ポップスの世界に大きな変化が始まった年といえますね。
ビートルズが解散し、「ロック」が世界の音楽の主流になり、日本ではGSブームが去り、第2期フォーク・ブームが始まりました。
 よしただくろう、かぐや姫・・・ラジオの深夜放送とともに、彼らの音楽はひとつの大きな流れになりました。
 そういった流れにちょっと乗り遅れたのが、このアンドレ・カンドレなどという、意味不明の名前でデビューしたシンガー・ソングライターでした。
 デビュー曲はカンドレ・マンドレ・・・歌っているのがアンドレ・カンドレ・・・どうしちゃったんでしょうね。(^^;
 やはり売れず自作に期待!された2枚目も・・・売れず、3枚目がこの曲でした。

 花にさえ、鳥にさえ   アンドレ・カンドレ

 3連のバラードですが、アレンジはもうすでに「フォーク」ではありませんね。


 で、これも売れず、結局アンドレ・カンドレという名前はやめて、本名井上陽水(いのうえあきみ)を「いのうえようすい」と読ませる名前で再出発・・・そして、ユーミンより一足早く、スターダムにのし上がりました。
 1973年に発表したアルバム「氷の世界:は、日本初のミリオン(100万枚)セラーになりました。
 
 この時期、同じように大ヒットしたのが小椋佳で、彼らの紡ぎだす斬新なメロディーと独特の詩の世界は、その後の「ニュー・ミュージック」ブームへの足掛かりになったといっていいでしょう。

 な~んて、どこかで見たような文章になってしまいましたが、じつはアルバム持っておりません。(^^;
 小椋佳も・・・。

 そういった曲が売れていく現場に近い所にいたのに、なぜかピンときませんでした。
なぜなんでしょうね。