60年代の真ん中頃、アメリカン・ポップスと同じくらいイタリアン・ポップス(カンツォーネ)が、日本に紹介されていました。
 イタリア語の発音が日本語に近いこともあって、日本語の歌詞でも違和感なく歌えたことから、カバーもたくさん出ています。
 これは、そんなカンツォーネの名曲のひとつです。

もちろん、3連のロッカバラードです。
 50年代の中ごろ、エルビス・プレスリーが世界的な人気者になると、そのエルビスにソックリな歌手が、世界中に出現しました。
 イギリスにはクリフ・リチャード、フランスにはジョニー・アリディ(当時はハリディ)、そしてイタリアではこのボビー・ソロが、そんな歌手の代表でした。
 この「君に涙と微笑みを」は、65年の、サンレモ音楽祭優勝曲。
  サンレモ1965
ちょっと音がよくないのが残念ですね。
 この年、伊東ゆかりさんもサンレモ音楽祭に出場しています。
ちなみに、このボビー・ソロ、前年の64年にはこの曲で出場していました。
 サンレモ1964
 これは「ほほにかかる涙」でしたね。この年は、ボビーは優勝できませんでした。(優勝はジリオラ・チンクエッティー「夢見る想い」)
 ところで、これらのヒット曲ですが、いまCDを手に入れよとするときには、ちょっと注意が必要です。ネット通販などで、検索すれば出てきますが、録音しなおしたものが多く、オリジナルではない歌でガッカリなんてことがあります(経験者は語る)。
 ボビー・ソロのオフィシャル・サイトがあります。
ここでも少し聴けますが、録音しなおしたヴァージョンです。