11月15日、ロス・インディオス・タバハラスのナタリシオ(ナトー)・リマが亡くなりました。
91歳でした。
 1963年、タバハラスはマリア・エレーナの大ヒットで、一躍その名を知られる存在となったのですが、それまでに長い長い道のりがあったのです。
 それについては、もうひとつのサイトA LA ORILLA DEL LAGOでご覧いただくとして、このタバハラスのクラシックの中から、かれらの極めつけと言っていいでしょう、ショパンの幻想即興曲です。
 
 Fantasie Impromptu

 この曲はもちろんピアノのための曲で、そのなかでもかなりの難曲になるんじゃないでしょうか。
タバハラスは、これをギターで弾いています。
 ピアノの左手のパートは、弟のアンテノール、右手のパートは兄のナタリシオが担当です。

 オクターブこそ違うものの、ほとんどアレンジせず、そのままギター2本に移し替えて演奏しているのですが、そのテクニックには驚かされますね。
 
 ギターで幻想即興曲というと、いまではヘビーメタル系のギタリストがよく演奏していますが、右手で弦をたたく、いわゆるタッピングという、せこいテクニックを使ったりして、しかも弾きにくいところはアレンジしていて、どれもいま一つですね。
 タバハラスは、ガット・ギターで全曲ピッキング演奏しています。
エレクトリック・ギターはアンプに助けてもらえますが、ガット・ギターではそうはいきません。

 日本盤は「花のワルツ」ですが、オリジナルは「Casually Classic」です。

 ちなみに、この幻想即興曲ですが、アマチュア・ピアニストの目標の一つなんだそうですね。
前後の早い部分と、真ん中のロマンティックなメロディーが本当にきれいで、発表会などに最適です。
 でも、こういう曲は男性が弾くより、若い女性がきれいなドレスを着て弾くほうが似合いますね。

 それにしても、この曲も今では小学生が弾いてしまう時代なんですね~。
驚きです。(^^) 
 どれくらい練習したら、こういう曲が弾けるのでしょうか?
ピアノのことは全然わかりませんが、バイエルとかが終わったら挑戦するのでしょうかね。
 「ネコふんじゃった」レベルじゃ駄目ですよね。(^^;