グループサウンズの初期に大ヒットを飛ばした、ザ・サヴェージ。
あの寺尾聰の在籍していたグループだったことは有名な話ですね。
 もともとはイギリスのインスト・グループ、ザ・シャドウズのコピーを得意とするグループだったようです。サヴェージというグループ名は、シャドウズの曲のひとつからとったもので、65年、テレビのコンテスト番組「勝ち抜きエレキ合戦」でチャンピオンになりました。
 その優勝をきっかけにプロに転向、「エレキバンド」から、「カレッジポップス」をメインにしてデビュー。
 「いつまでもいつまでも」はそのデビュー曲でした。

 右から二人目が寺尾さん。その左が奥島吉雄さん・・・のちに
ディレクター、プロデューサーとして中島みゆきなどを手がけています。
 ちなみに同じ中島みゆきのアルバムにクレジットされている渡辺有三さんは元ランチャーズ・・・この二人のようにグループサウンズ出身者は、その後スタッフとしてギョウカイに残った人が多いようです。
 なお二枚目のシングル「この手のひらに愛を」も3連のロッカバラードでした。
 66年8月デビュー、67年10月5枚目のシングルを最後に、あっけなく解散。その後グループサウンズブームは、タイガース、テンプターズなどに人気が集中していきました。
 
 このサヴェージのインストナンバー「紅の翼」「スペイス・エクスプレス」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」などもCD化されていて、いくつかのコンピレーションにも入っていますが、さすがシャドウズの元コピーバンド、演奏が洗練されています。