今の時代、商売を変わらず続けていくことは本当に難しくなったようですね。
イイカゲンな経営をしていたのなら、それも仕方ないのですが、不景気などいろんな要素が加わって、老舗と呼ばれているような店舗までが、相次いで店じまいするというようなニュースも聞きます。
 東京や大阪などの大都市で頑張っていた大手デパートまでも、最近それがありましたね。

 デパートというと、子供の頃は、華やかな商品はもちろん、屋上の遊園地やレストランのお子様ランチが楽しみだったという方も多いでしょう。
 まあこれも時代と言ってしまえばそれまでですが、やはりちょっと寂しいものがありますね。

 さて、そんなデパートなどに行くと、売り場の天井のスピーカーから、うっすらと音楽が流れていませんでしたか?
 たいていは、イージー・リスニング系のオーケストラのものが多かったような気がします。

 そんなイージー・リスニング系の人気オーケストラ、ポール・モーリア・グランド・オーケストラによる、3連のバラードです。

 メルシー・シェリー

 この曲は、少し前オリジナルのウド・ユルゲンスでご紹介しましたが、ひょっとするとこのポール・モーリアの演奏のほうがお馴染みかもしれませんね。

 
 ポール・モーリア、レーモン・ルフェーブル、フランク・プールセル、もう少し古いところではフランク・チャックスフィールド、マントヴァーニなど、70年代くらいまではシングル・ヒットが出ることもありました。
 そういえば、デパートだけではなく、ホテルのロビーとかラウンジなどにも、こういう演奏がうっすらと流れていることが多いですよね。
 イージー・リスニングが最近「ラウンジ系」などと呼ばれるのは、そこから来ているのかもしれません。