あるプロダクションの会議室で、ちょっと深刻な会議な開かれています。
「なので、このあたりでちょっと変わったキャンペーンを考えないといけないんじゃないかと」
「その『なので』で始まるコメントは、何とかしろよ(笑)」
「そうそう、それと『ないかと』のあとに何かいいたいんじゃないか?」
「だから、今そんなことを話し合ってるんじゃないですよ、もう~」
「まあ、全体的にCDが売れなくなってきていることは確かだよね」
「いままでみたいなプロモーションでは、もう現状維持どころか下がる一方じゃないすか」
「インターネットを使うのも、もうありきたりだし・・・」
「ところで、いま、いちばん衝撃的な見出しをつけてるスポーツ紙は何でしょう?」
「〇スポですね、やっぱり」
「〇〇〇と×××が△△△か・・・ってやつね」
「スポーツ紙でキャンペーンなんて、もう過去の遺物ですよ」
「まあ、そういわずに、聞こうじゃないか」
「その〇スポに、まずは特ダネとして出してもらうんですよ」
「ほう~で?」
「その特ダネを見ても、一般の人は〇スポだからと、あんまり信用しないかも・・・」
「それが狙いなんです」
「ほかのスポーツ紙も、〇スポだから、と最初は相手にしないんじゃないか?」
「そこですよ、つまり時間差をかけるんです」
「時間差?」
「記者会見などをして、一度に発表してしまうと、各紙が一斉に出ておしまいです」
「それより、あの〇スポが???とみんなに思わせる、そのあと各紙がその真偽を確かめ始める・・・」
「そして、本当のところはどうなんだ?と、みんなが思い始めた時に、あらためて発表するんですね」
「これだけでも、一斉発表のようにパッと出ておしまいにならずに、すくなくとも何日かは話題にできます」
「噂が噂を呼ぶしね」
注・これはすべて架空の会議であり、アーティストや楽曲とはなんら関係はありません。
というわけで、今回はサザン・オールスターズの3連のバラードをとりあげました。
涙のアべニュー
それにしても、CDというのは不思議ですね。
ラジオやテレビからは、大ヒット曲!として紹介されるのに、まだ発売されていなかったり、ヒットチャートが、いまだに存在していて、一度も耳にしたことのない曲が、ナンバー1になっていたり・・・。
あ、もちろんこれも本日の楽曲とは何の関係もありません。
- 日本のポップス